お客様との会話の中で
日々の疑問を受けることがあります
本日、
お客様からいただいたご質問は、
「“ジゲ”って、“地毛”と“自毛”、どうちがうの?」
というものでした
ヘアーサロン千鳥では、
鬢付け油(びんつけあぶら)と元結(もっとい)を使用し、
伝統の技で結い上げる本式の日本髪を『地毛結いの日本髪』として
お客様に提供しています
結論からお伝えすると
「自分の髪の毛」を指す言葉としては、『地毛(ジゲ)』です
日本髪を日常的に結っていたころは、
「かもじ」とよばれる、付け毛をつけることが当たり前にされていました
『地肌』という言葉があるように、体の表面を『地』と捉え、
「髪の毛」と「かもじ」をわけるため、
髪の毛は『地』から生えた毛なので「地毛」と呼びます
似た言葉では、「自分の髪の毛」を短縮した形で『自毛(ジモウ)』があり
「自分の髪の毛」であることを連想しやすいためか、
こちらも使われますが、自毛の場合は、「ジゲ」ではなく「じもう」です。
どちらでも意味は通じるとは思いますが、
「地毛(ジゲ)」という表記を覚えていただけると幸いです。
話は変わり、
本日、9月4日は「くしの日」です
美容師にとっても、結髪師にとっても
「櫛」はなくてはならない道具で、
日本髪の結髪にあたっては、『つげ櫛』が必要不可欠です
今日、この日に
お手持ちの櫛のお手入れをするのも
良いかもしれません