鬢付け油は天然植物成分100%の整髪料です. 日本特産のモクロウを豊富に含む鬢付け油は、さっと表面になでつけるだけでまとまるため, 膨らみや毛流れの調節の他、おくれ毛をまとめるためにも使用されます. 伝統的な製法をもとにして製造されているため、成分に 界面活性剤やアルコールを含まず、髪にやさしい製品です.
鬢付け油(鬢つけ油、鬢附油)は日本髪の結い上げの整髪料や、和化粧の化粧下地として使用されています
鬢付け油(びんつけ あぶら) とは
鬢付け油の形状は、固形状のオイルで、天然保湿成分が豊富な植物オイル100%です。
鬢付け油の活用方法
ヘアーサロン千鳥で使用している〔鬢付け油〕は、日本特産のモクロウを豊富に含み、さっと表面になでつけるだけでまとまるため、膨らみや毛流れの調節の他、おくれ毛をまとめるためにも使用されます。
お顔周りや、分け目の短い髪の毛(浮き毛などの表現をされることもあります)に対し、少量の「中練り」や「固練り」を指にとり、気になる部分を軽くなでることで、短い髪の浮きを整えることができます。
精油によるほのかに甘い香り
力士が使用している鬢付け油は、「匂いを身につける」目的から、香りを強めに設計して製造されています。
それに対し、ヘアーサロン千鳥で取り扱いのある鬢付け油は、合成香料不使用の天然成分による香りづけがされているため、強い匂いが苦手な方へもお使いいただける製品です。
鬢付け油の主成分、希少な天然のモクロウ
[鬢付け油] には、「木蝋(モクロウ)」の存在が欠かせません。
モクロウは西日本の限られた場所で育ち、世界的にみても貴重な日本特産の植物系ロウです。
サステナブル
生分解性の高い天然植物油脂100%
ヘアーサロン千鳥では、「きんすき油」「ぎんだし油」「中練り油(ちゅうねり・あぶら)」「固練り油(かたねり・あぶら)」の4種類を取り扱っております。
ヘアーサロン千鳥の取扱いのある鬢付け油は、国産のモクロウを主成分とし、抗酸化力の高い 胡麻油、米油、菜種油、向日葵油、椿油 などをブレンドして製造されています。
昔ながらの製法を現代に
伝統的な製法をもとにして製造されているため、成分に 界面活性剤やアルコールを含まず、髪や肌にやさしい製品です。
特徴・注意点
鬢付け油は、100%植物油脂のため、〔鬢付け油〕を使用する周囲の温度条件により、硬さが変化することで使用感が変化します。
外気温や室温が高いと柔らかく、外気温や室温が低いと硬く感じます。
そのため、季節により油を使い分けます。
(春秋冬は「きんすき」や「ぎんだし」、夏は「ぎんだし」や「中練り」がおすすめです.)
保存・保管方法
ふたをしっかりと閉め、直射日光 及び 高温多湿を避けてください。
常温で保存します。
100%植物油脂が腐ることはありませんが、濡れた手で油をとると、容器内に水が混ざることがあります。防腐作用のある植物油を配合していますが、化学成分としての防腐剤は配合されていないため、水分が混入しないように、空気、高温、光に気をつけてお使いください。
開封後は、約1年を目安に、使い切ることをおすすめしています。
取り扱い商品 (鬢付け油)
きんすき
ベース剤や、濡れた髪をドライヤーで乾かす前の洗い流さないトリートメントとして使用することができます。
セット力はあまりありませんが、さらっとまとめたいとき、パサつきを抑えたいときなど、気になる部分に使用します。
配合成分:モクロウ、ゴマ種子油、コメヌカ油、ナタネ油、ヒマワリ種子油、ツバキ種子油、他
ぎんだし
セット力は「ハードワックス」に相当します。
硬さのある鬢付け油のため、適度に固定力があり、少量の使用でも髪をまとめることができます。
手のひらにのせることで、体温でゆっくり溶け、髪の毛に均一になじませることができます。
セット力、保湿力、伸びの良さなど、バランスのとれた鬢付け油です。
配合成分:モクロウ、ゴマ種子油、コメヌカ油、ナタネ油、ヒマワリ種子油、ツバキ種子油、他
中練り
セット力は「スーパーハードワックス」に相当します。
強力なセット力と固定力で、シルエットや毛流れの調節が可能です。
硬さを持ちつつも、保湿力が高く、つやのある状態で髪がまとまるため、
少量を髪全体になじませることで、パサつきをはじめ、髪が広がる方にも、お使いいただけます。
配合成分:モクロウ、ゴマ種子油、コメヌカ油、ナタネ油、ヒマワリ種子油、ツバキ種子油、他
固練り
超強力なセット力と固定力で 髪をまとめボリュームを抑えるときに使用します。
固練り単体で使用するよりも「ぎんだし」や「中練り」と併用し、部分的に少量ずつ使用するか、他の種類の鬢付け油と混ぜて使用することをおすすめします。
※ 一般的なヘアーワックスなどのスタイリング剤と比べると、驚くほど固く、とても使いづらいものです。
そのため、日本髪を結う結髪師、または鬢付け油を使い慣れた方が使用されることを、おすすめします。
配合成分:モクロウ、ゴマ種子油、コメヌカ油、ナタネ油、ヒマワリ種子油、ツバキ種子油、他
お客様よりいただいたメッセージを紹介します
鬢付け油(びんつけ あぶら) をご使用になって
グロスをかけたようなツヤが出るのかと思っていましたが、そうではなく、何といってもそれぞれ柔らかく~きちんとまとまりながら、ずっと保湿効果が継続して髪が柔らかくなる(柔らかいまま)ことにおどろきました。
多毛、剛毛でグレイヘア交じりの扱いずらい髪が、すっと無理なく、とても自然に美しくまとまります。
純ナチュラルな香りも心地よく、すぐに飛ぶので香水等禁止の職場でも全く問題なく使えます。
今まで椿油やインドのヘアオイルを使ってきましたが、時間が経つと髪が乾燥し、重ね付けすると重くなり過ぎたりベトついたりしていました。
このように心地よい使用感は初めてです。
きんすきは全体の保湿に使え、ぎんだしはレイヤーの流れ部分やレイヤーの入った毛先に、中練りは顔回りのグレイヘア、とくに鬼太郎のようにピンと立った短い切れ毛のようなグレイヘアをしっかりと寝かし付けます(すごい!です)。
きんすきとぎんだしで十分と思いましたが、中練りも購入して良かったです。
ヘナ染めに戻ろうかと迷っていますが、染める前にまずは鬢付け油で整えることで、これだけ綺麗に見えることに驚き、嬉しい限りです。
もちろん清潔感もとても増します。
一束にしてもビシッと決まりますし、ほんとうによい品を見つけることができて幸運に思います。
当方超敏感肌、敏感眼なので、100%ナチュラルの鬢付け油に出会えて感動しております。
この度は、ほんとうに有り難うございました。心より御礼申し上げます。
鬢付け油をご使用になった感想をお待ちしております
鬢付け油は、一般的なスタイリング剤と比べて 使用する機会が少なく、購入できる場所が限られるため、使用感や質感など、これから鬢付け油を使用したいと考えている方へのアドバイスや参考となるよう、体験や感想を是非、お寄せください。
お名前、ご住所、年齢、所属など、個人情報を伏せて
メッセージをご紹介させていただきます。
鬢付け油に関する感想や使い心地など、下記のフォームより、お伝えくださいますと幸いです。
鬢付け油をご使用になってのご感想
鬢付け油に関して、お客様から お問い合わせいただいた事項をまとめました。
鬢付け油は、熱を加えることで溶け、固形から液状へ変化します。
冷えて元の状態に戻ることで、固形に戻ります。
そのため、手のひらで溶けた鬢付け油を髪へつけ、
その鬢付け油が元の状態に戻ることで、ヘアスプレーで固めたような固定力をもちます。
〔使用の目安としては、以下のとおりです〕
さらっとまとめたい場合、毛先のパサつきを整えたい場合には、
「きんすき」
適度に髪をまとめたい、ふくらむ髪を少し押さえたい場合には、
「ぎんだし」
しっかり髪をまとめたい、表面の髪のふくらみを抑えたい場合には、
「中練り」
きっちり髪をまとめたい、しっかり髪のふくらみを抑えたい場合には、
「固練り」
鬢付け油の固定力は、
季節や周囲の温度条件により、硬い、柔らかいの感覚に変化が生じることがあります。
外気温や室温が高いと柔らかく、外気温や室温が低いと硬く感じます。そのため、季節により鬢付け油の種類を使い分けます。
春秋冬は「きんすき」や「ぎんだし」、夏は「ぎんだし」や「中練り」がおすすめです。
外気温が10℃から15℃の時のぎんだしと、外気温が30℃から35℃の時の中練りが
セット力として近いです。
使用する時期や季節、屋内・屋外などを考慮して
選んでいただけると、目的に合わせた鬢付け油が見つかりやすいかと思います。
「きんすき」のセット力はあまりないため、
ご自身で髪をまとめるようなヘアセットの場合には、「ぎんだし」または「中練り」がおすすめです。
髪の毛を結う前、後、どちらも使用しやすいのは「ぎんだし」です。髪を結い上げる前に適量を全体になじませ、仕上げに少量を表面に軽くなでつけることでまとまりやすいです。
髪をまとめた後の仕上げとして、表面のおくれげや短い髪などを、しっかりおさえるには、「中練り」がおすすめです。
鬢付け油は、通常、固まった状態ですが、熱で溶けることにより、柔らかくなったり、液状になることで、手のひらにのびやすく、髪に均等につけやすくなります。
また、髪になじませた後は、冷えて元の状態に戻ることにより、髪を適度にまとめることが可能です。
一般的なヘアワックスは、容器に入った状態でも髪についた状態でも、急激な質感の変化がないため、柔らかいヘアワックスは固定力が弱く、硬く伸びにくいヘアワックスは固定力が高めです。
ハゼの実から採れる「木蝋(モクロウ)」をベースに、植物油脂で硬さ、粘度を調節しています。
植物油脂は、
胡麻油(ごま・あぶら)、米油(こめ・あぶら)、菜種油(なたね・あぶら)、向日葵油(ひまわり・あぶら)、椿油(つばき・あぶら)を用いて、
「きんすき」「ぎんだし」「中練り」「固練り」 の それぞれの目的、使用のしやすさに合わせて、比率を工夫したものです。
鬢付け油の香りづけ、酸化防止を目的として、
(配合量の多い順から) 甘橙油(おれんじ・ゆ)、檜葉油(ひば・ゆ)、丁子油(ちょうじ・ゆ)、藿香油(かっこう・ゆ)を調合しています。
現在、力士の方が髷(大銀杏)を結う際に使用されている鬢付け油は、バニラのような甘い香りを感じることがあります。
これは、江戸時代の鬢付け油は、今の時代の「香水」のような役割をもち、しっかりと香りづけをすることを目的とされていることに起因します。
ヘアーサロン千鳥で取り扱いのある鬢付け油は、日本髪やヘアセットの結髪などの特別な日、普段のお手入れとしての日常づかいなど、様々な場面でお使いいただけるよう、「香り」が強い主張をしないよう抑えています。
植物油脂の自然な香りを活かし、天然精油のみで香りづけをしているため、香りは控えめです。
鬢付け油は植物油脂100%からつくられています。油脂100%のため、「腐る」といったことは考えにくいですが、酸化することで品質の劣化を起こす恐れがあります。
また温めることで溶け、空気と触れる部分が多くなるため、冷暗所での保存がおすすめです。
高温多湿を避け、冷暗所(目安は10℃から15℃)で保存されることをおすすめします。
20℃以下の温度変化の少ない場所での保存が望ましいです。
ヘアーサロン千鳥で販売している鬢付け油は容器にお入れした状態で販売しております。空気にふれる機会を抑え酸化を防ぐ(鬢付け油の劣化を防ぐ)目的、水滴などの水分が混入することを防ぐ目的から、使用後は、ふたをしっかり閉めて保存してください。
使用する鬢付け油の種類と一度に使用する使用量によりますが、頭髪全体に対し、適量(小豆一粒くらい)でしたら、通常のシャンプードライでのお手入れが可能です。
使用量を増やすことで、固定力やふくらみを抑える力が上がりますので、使用する量により、鬢付け油が残りやすい場合があります。
その場合は、
シャンプー前の予洗い(少し熱めの温度:42℃~43℃前後のお湯ですすぎをしっかりすることで鬢付け油が溶け、流れます)により、シャンプーが比較的容易になります。
鬢付け油 の購入を検討される方へ
使用感を確認したい場合には、事前にご連絡の上、ヘアーサロン千鳥までお越しください。
ヘアーサロン千鳥で 購入していただけます
営業日、営業時間内に、直接、ヘアーサロン千鳥にお越しいただくことで、購入していただくことが可能です。
ただし、出張や外出に伴い、不在の際もありますので、事前に来店時間にご案内可能かどうかの確認をいただくことをおすすめします。
ご遠方の方へは 配送等での方法にて 対応いたします
鬢付け油 1点から、配送等による方法により、ご指定の場所にお送りすることができます。
お支払い方法は、クレジットカード決済、振込(ゆうちょ銀行)による方法、代引きによるお支払い に対応しています。
代引きでの発送の場合は、代引き手数料 330円はお客様のご負担となります。
送料
鬢付け油の注文総数にかかわらず、下記の送料にてご用意いたします。
送料はクロネコヤマト(ヤマト運輸株式会社)の運賃表をもとに記載しております
鬢付け油のご注文について
下記のオンラインストアより、ご購入ください。
ご注文を確認後、配送手配をいたします。クレジットカード決済、代引きを選択された場合には、ご注文受付より2営業日以内、振込みでのお支払いを選択された場合には、ご入金確認後より2営業日以内に発送予定です。
オンラインストア
鬢付け油のご注文は、こちらのオンラインストアよりお受けいたします。
鬢付け油 (びんつけ あぶら)
鬢付け油のご質問・お問い合わせについて
鬢付け油に関するご質問、お問い合わせは、ヘアーサロン千鳥のホームページ内、お問い合わせ のページより、お尋ねください。
ヘアーサロン千鳥は, 伝統的な日本髪の結髪技術を継承しています
ヘアーサロン千鳥では、日本髪の結い上げの他にも、髪型によってはヘアセットや、通常のスタイリング剤として 鬢付け油を使用しています。ハゼやウルシから採れる「木蝋(モクロウ)」をベースに、菜種油、椿油などの植物油で作られた〔鬢付け油〕を使用することで、つやのあるまとめ髪やスタイリングを楽しむことができます。